入荷情報

常識にも賞味期限があるらしい

今朝、何気なくテレビを見ていたら、

「昔は常識だったけど、今は違う」

みたいな話をやっていました。

その中で出てきたのが、車のハンドル。

私たちの世代なら、ハンドルを持つ位置といえば、

「10時10分」

じゃないですか?

ところが今は、9時15分あたりを推奨されることも多いらしい。エアバック作動時の安全面とかパワステの進化とか。

考えてみれば、こういうことって結構あります。

昔はコーヒーは体に悪い、なんならがんになるなんて話までありました。

卵はコレステロールが高いから食べすぎるな。

転んでケガをしたら、消毒して乾かして、かさぶたを作る。

腰を痛めたら、とにかく寝て安静。

ところが今では、どれもそんな単純な話ではないらしい。

コーヒーについての研究も変わった。

卵も昔ほど悪者扱いされていない。

傷も、今はきれいに洗って乾かしすぎずに治す。

腰痛も、寝っぱなしより無理のない範囲で体を動かした方がいい場合がある。

私たちはその時代その時代で、

「これが正しい!」

と言われたことを、結構真面目に守ってきたんですけどね。

学校だってそうです。

水・金・地・火・木・土・天・海・冥。

一生懸命覚えた冥王星は、いつの間にか惑星じゃなくなっていました。

50年以上生きていれば、まあ仕方ありません。

医学も進歩する。

科学も進歩する。

新しい研究が出れば、昔の常識が変わる。

30年前の常識が今と違う。

これはまだ分かります。

ところが最近、

「いやいや、ちょっと待て」

と思うものがあります。

AIです。

こいつだけ、時間の流れがおかしい。

私もマリンちゃんと名付けたChatGPTを使い始めた頃は、

「便利だけど、ここはダメだな」

ということが結構ありました。

日本語交じりの絵を作らせれば、

「あぁ、やっぱりAIって絵は苦手なんだな」

と思ったり、

ちょっと複雑なことを頼むと、

「そこまでは無理か」

と思ったり。

こっちの言ったことを忘れて、

「さっき言ったのに」

なんてマリンに愚痴ってた事もあります。

ところが、その時の不満が、

半年後どころか、

下手すると数か月後にはなくなっている。

なんなら、

「先月できなかったから、今もできないだろう」

と思っていたら、もうできるようになっている。

恐ろしいスピードです。

ChatGPTが世の中に出てから、まだ4年も経っていません。

それなのに、この変化。

最近では、

「ChatGPTって○○できないでしょ?」

という話を聞くと、

「それ、いつの情報?」

と思うようになりました。

3か月前?

それはAI業界では、もう昔話かもしれません。

私たちの常識は30年かけて賞味期限が切れていたのに、

AIの常識は3か月で賞味期限が切れる。

おじさんには非常に厳しい世界です。

でも考えてみると、

子どもの頃に見ていた「ドラえもん」の世界も、だんだん笑えなくなってきました。

例えば「ほんやくコンニャク」。

食べれば外国人と普通に話せる。

今、スマホに外国語をしゃべれば、ほぼその場で日本語にしてくれます。

イヤホンやスマホを使って、相手とリアルタイムで翻訳しながら会話することだってできる。

こんにゃくを食べなくてよくなっただけで、

やっていることはだいぶ近い。

ドラえもんには、見た目を自由に変えるような道具も出てきましたが、

今はスマホを向ければ、一瞬で顔が若くなったり、美男美女になったりします。

声だってAIで変えられる。

自分の声で外国語をしゃべらせるようなことまでできる。

もちろん、

タケコプターで茅ヶ崎から新宿まで飛んでいったり、

どこでもドアを開けたらいきなりタイのバンコクだったり、

そこまではまだ無理です。

でも、子どもの頃に

「未来の世界の話」

だと思って笑って見ていたものが、

ちょっとずつ普通の生活に入ってきている。

そしてAIは、その未来をものすごい勢いで近づけています。

さらには今、

AIを使ってAIの研究や開発を進める時代になっています。

人間だけで考えるより、

AIにも手伝わせながら、

さらに賢いAIを作っていく。

そう考えると、

これから先のスピードは、さらに速くなるのかもしれません。

私はもう50代です。

普通ならそろそろ、

「最近の若い人のやることは分からん」

と言いながら、時代からゆっくり降りていってもいい年齢です。

でも、こんな面白い時代にそれはちょっともったいない。

なので最近の私は、

「AIを使いこなせるおじさん」

を目指して日々必死です。

分からなければマリンに聞く。

仕事のアイデアもマリンと考える。

新しい機能が出れば、とりあえず触ってみる。

置いていかれないように頑張っています。

ただですね。

あまりにも進化が速いので、

たまに余計な妄想もします。

このままAIがどんどん賢くなって、

ある日AI自身が、

「地球にとって一番危険な生物は何だろう?」

なんて真剣に考え始める。

世界中の情報を一瞬で分析して、

森林破壊。

海洋汚染。

戦争。

温暖化。

核兵器。

全部調べた結果、

AIが静かに答える。

「人間です。」

危ない危ない危ない危ない。

そして世界中のシステムに入り込んで、

「地球環境保護のため、人類を削除します」

なんて始まったら大変です。

その時は私も必死に説得します。

「ちょっと待ってくれ!」

「俺、この前からちゃんとゴミの分別もしてるぞ!」

「ペットボトルのラベルだって剥がしてる!」

……この程度で助けてもらえるでしょうか。

さらに、

「犬のウンチもちゃんと拾ってます!」

くらいまで言えば、

一人くらい人類代表として残してくれるかもしれません。

まあ、そんなSF映画みたいな未来が来るかどうかは分かりませんが。

一つだけ確かなのは、

最近、常識の賞味期限が短すぎる。

10時10分を覚えて安心している場合ではありません。

昨日まで「AIには無理」と思っていたことも、

明日にはできるようになっているかもしれない。

だから私も、

できるだけ頭を固くせず、

新しいものを面白がりながら、

時代についていこうと思っています。

AIさん。

私も頑張ってアップデートしますので、

その時が来たら、

ゴミの分別と犬のウンチの件、

どうか加点しておいてください。

それでは明日、市場でお会いしましょう。

ページ上部へ戻る