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タイに行ったら小学生に戻った件

 先週はタイに出張だったのだがタイで不動産ビジネス展開中の当会の会員でもあるA氏も常に同行していた。二人でタイのパタヤという街を歩いていると、なんてニューハーフの方が多い国なんだと改めて実感しながら一つの事が気になる。彼女ら(彼ら?)の中には元の男に戻りたいと考える人もいるだろうが「♂→♀」は切り落とせば済む話だが逆はどうするんだろうかと会話が進む。きっと臓器と同じでドナー提供システムとかがタイならあるのではないかとか、それでも提供者が足りない場合は下心もった男が薬を飲まされ寝てる間に無理やり削ぎ取られ強引なドナー提供をさせられたりしてるのではないか・・・みたいな仮説話や色々なおバカな話を白昼堂々と日本語で盛り上がれるのも遠く離れた異国の街ならではの楽しみの一つと言えよう。
 とまぁその話は置いといてその夜の話。知り合いのセレブな男性タイ人社長が先月夫婦で日本を訪れた時、私の自宅にお泊り付きで私家族がオモテナシをしたのがよっぽど嬉しかった様で今度はお礼にタイでお返し接待をしてくれると。うちらが呼ばれたレストランに行ってみるとそれはそれは美味しいタイ料理の素敵なお店で絵に書いた様な接待を受けたが、それでも終わらずその際に提案されたのが「食後に友人が所有するタイ式マッサージ店(健全な)でお肌がスベスベになる今一番人気のコースメニューで最高の時間を過ごしてきて欲しい」・・みたいな事を言っている。ちなみに「みたいな」と付け加えてるのはその場でのタイ人とのコミュニケーションはお互いわずかに話せるカタコト英語での会話となっていたのでお互い意思疎通がちょっと適当となってしまうからだ。食事の前半は仕事の話で英語の会話に少し緊張もあったがお酒が入ると不思議と英語での会話もよく分かる様になってくるもんでお酒の力はすごい・・、というか前置きが長くなったが今回の内容はお酒任せになったカタコト英会話で物事が進むと恐ろしい事になる、と言った話だ。さて、場所は移り私とA氏は彼の言葉に甘えタイ式マッサージ店を訪れると、入り口で元ムエタイ選手で間違い無さそうなイカつい男性の施術師から説明を受ける。ここでも説明はカタコトの英語で「タイマッサージ、フットマッサージ、WAX仕上げ、の一番人気コースをやってあげて、とボスに言われてるが間違いないか?」みたいな事を言っている。私は「WAX仕上げだけ未経験だがそれはなんだ?」と聞いたが彼は英語での説明に困っていたので「お肌がスベスベになって終わる、みたいな感じ?」と聞くと「オーイェス!イェス!」と意思の疎通に喜んでいた。そして彼から1時間ほどかけて2つのマッサージを受け終え、いよいよWAX仕上げと言うのが始まった。全裸の私に生暖かくドロドロした得体の知れない液体を下半身全体に伸ばされ塗りたくられた。これで最後は拭き取ったらお肌スベスベになるのかなーと思ったその時、カーテン越しの隣で同じメニューを受けているA氏から「にゃぎゃーーーーっっ!!!」との聞いたことも無い様な叫び声が!私はすぐカーテン越しに問いかける。「え!?どうしたどうした??」と。しかし返答が無くどうやら悶絶している様子。私はすぐに日中の仮説を思い出し、A氏は強引なドナー提供でもさせられたのかと本気で焦り彼の◯◯◯の安否確認をしたところどうやらそれ自体は無事らしい。彼が虫の様な声で「すぐに止めたほうがいいです・・。このWAX、脱毛WAXです」・・と。そう、このWAXは一気に引きはがす激痛脱毛でお馴染みのブラジリアンWAXだったのだ。私はすぐ自分の施術師に私に塗りたくったWAXを拭き取れとお願いするが、もう乾いて固まってるから無理だと。私は家族もいるし銭湯も好きなので下半身の毛の全て(陰部も)を失う訳にはいかないので、プリーズと付け加えお願いだから今すぐこのWAXをなんとかして取り除いてくれと伝えると「オッケー」と言って一気にベリベリベリー!っと恥ずかしい所の毛ごと固まったWAXを引き剥がされた。そういう意味じゃなくてー!!ってツッコム余裕もなく人生で一番痛い思いをしたが、ここまで来たら陰部の右半分だけを部分脱毛で終わるのもそれはそれで恥ずかしいのであきらめた私達は下半身に塗られ固まったWAXが全て剥ぎ取られるまで悶絶し続けるのであった。結果、今では小学生の様な想像以上のスベスベ下半身となってしまい、もっと英語を勉強しておけば良かったと思い返す日々だ。帰国後に自宅の脱衣所で嫁と娘2人から大爆笑を取れた事だけが唯一の救いである。皆様もカタコト英語の使用には十分ご注意してほしい。

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