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県内最強級の飲食店に偶然出会えた話

 休日に嫁と県内某所の観光地にて街ブラ散策していた時のお話し。お昼時となり適当な店を探し始めるが、観光地でもあるのでどこも並んでおり、少し路地に入ると数件目でやっと並ばず入れそうな定食屋を見つけた。が、ノレンは裂け看板は割れ、今ではあまり見かけない食品サンプルだがそれも色褪せており、はっきり言うと汚い店構えだったので流石に嫁から待ったをかけられたのだ。「ちょっとこの店やばくない?」と。確かにこの灰色一色に色褪せたサンプルどおりのラーメンやチャーハンが出てきたらかなりやばいが、人生経年で勝る私は嫁に助言する。

私:「甘いな。なぜこの店構えで経営できてると思う?それは味で勝負しているからだ。」

嫁:「観光地だからしのげてるんじゃない?」

とまぁ意見は真っ二つに分かれたのだが、私からするとどっちにせよコラムのネタになりそうだから入店の許可をなんとかもらう。入店すると中は、暇そうな店員が一人立っており客は0だった。

嫁:「ほらほら」

私:「だから料理で勝負してんのに周りの客も店構えでビビって入れないだけだって。金額もそこそこ高いし」

私はカキフライ定食、嫁はカツカレーを頼んだ。15分は待っただろうが一向に料理は出てこず2本目のビールが空いた頃、ちょっとその辺で1杯ひっかけて来た感じの赤ら顔の客が入店してきたかと思いきや、そのまま厨房に入って行った。それが店主だった。例えるならドリフのコントで志村けんが演じてるオヤジの感じに近い。しばらくしてカツカレーが出てくると、私の予想どおり美味そうだ!嫁がカツを一口食べると目を見開き私に一口食べてみてとスプーンを渡す。

私:「だろー?」

私がカツを一口食べるとそれは!・・私が商売駆け出しの若きヒモジイ思いをしていた時を彷彿させる懐かしい味・・。これはまさに!・・・肉が傷んでる 汗。圧勝だった嫁だが、まるで最期を見られたくない猫の様にトイレへと姿を消す。私も口内リセットの為、ボーっとつっ立ってる店員にお冷をお願いすると、

店員:「セルフサービスです」と。・・それは繁盛店で人手が回らない店のセリフやろと突っ込む間もなく、もはや恐怖の予感しかしないカキ料理が届く。ここまで来たらネタの恵みとプラスに考えある意味期待を込めて一口食べると!!!「・・・・・普通なんかーぃ!」とそれはそれで笑える。ネタ集めもいい加減打ち止めかと思いきや、今度は嫁がトイレから席に戻ると声を殺し肩を震わせ笑いをこらえている。理由を聞くと

嫁:「ぼっとんトイレだった・・」と。しかし昔ながらの穴開きトイレだっただけでそこまでツボるはずも無く続きを聞くと、

嫁:「置いてあった予備ペーパーの袋に『ウォシュレットに強い』と書いてあった」と 笑笑笑笑笑死死死。

私:「OKです!撮れ高十分です!撤収!」でその店を後にした。

 

こちらの店、吉牛3段キャッチフレーズ『早い、うまい、安い』を見事に真逆に仕上げ、更にはツッコミどころ萬歳で、ある意味完璧な店だ。

 

皆さんもお暇な時に是非足を運んで頂きたい、今回はそんなお店の紹介でした。

※ここは公の場なので店名は伏せますが、興味のある方は明日直接お聞きください。

 

では明日お会いしましょう!

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