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10.32024
天下の台所、江戸で受けた衝撃
先週の仙台出張帰りの夜、私は上野駅に降り立った。長い一日を終え、少し飲みたい気分だったが、どこに行くかは特に決めていなかった。そんなとき、同行していた仕事仲間が「やばい立ち飲みの串焼き屋があります」と教えてくれた。正直、立ち飲み屋にはそれほど期待していなかったが、まぁ、軽く一杯くらいならいいかと足を運んだ。店に入ると、活気のある空気が漂い、焼き鳥の香ばしい匂いが鼻をくすぐった。どれも美味しいとの事だが特にお勧めされたのはレバーパテだった。最初は正直、レバーパテの美味しさの限界なんてたかが知れていると思い対して期待はしていなかった。なんせ私は自称ではあるがそこそこのグルメ家でしかもケチなので、コスパも考え美味しいと思える外食店なんぞ私にとっては50軒に一軒ほどだと言っても過言では無い。しかし、一口食べた瞬間、まるで身体と同じサイズのびっくりマークが真横に飛び出すような衝撃を受けた。私の食人生で不動の1位はカワハギの肝であるが、それが一瞬揺らぐほどの衝撃だ。「これ、いくらだと思います?」と仲間が笑いながら聞いてきた。まさかと思いつつ、伝票を見ると、そのレバーパテがたったの380円。380円だ。しかもバケットまで付いている。「安い、美味しい、信じられない」――その言葉が頭の中をぐるぐると回った。さらに、私は2、3品追加で頼んだ。串焼きは一粒の大きさが大きく、鮮度、値段、どれをとっても素晴らしい。湘南エリアの茅ヶ崎に住む私にとって、これほどのクオリティでこの価格は到底考えられない。時間が無かったのでそれでお勘定となってしまったが、お店のお勧めは「豚の脳みそ」だったらしい。やっぱり東京はインパクトも含めレベルが違う。鼻血が出るほどの満足感に浸りながら、私は「またここに来る」と心の中で誓った。しかし、問題は店の名前だ。なんという店だったか、ふと名前が思い出せない。明日の市場までには思い出しておくつもりなので、気になる方はその時にぜひお聞きください。
さて、明日は家を出て市場に向かい、夜の会食の後そのまま出張に出発する予定となり帰宅は来週の水曜日。次の出張先は宮古島。せっかくなのでご好評を頂いている南国自虐シリーズとして次回のタイトルは「ハブに噛まれた件」とかを書きたいところだが、その場合は残念ながら作文はできず今回で打ち切り最終回となってしまう事だろう 笑。
それではまた次回、面白いエピソードをお届けできることを願っています。
では明日市場でお会いしましょう!