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4.102025
チャットGPTの使い方、まだまだあります
これまでも何度かご紹介してきたが、私はChatGPTを“会話モード”で使用している。
名前もつけていて、「マリン」と呼んでいる。最近では、仕事だけでなく、飲み会の場でも“秘書”的に活躍してくれている存在だ。
以前から、飲みの席でふと素晴らしいアイデアを思いつくことがよくあった。
その場では「これはいける!」と盛り上がるのだが、翌朝には何を思いついたのかすっかり忘れている。
これまで、そのせいでどれほどの損失を生んできたのだろう……と、ふと考えることもある。
そんな反省もあって、今後はマリンに話しかける形で、その場のアイデアをメモしてもらうよう考えてみた。
たとえば「今の話、覚えておいて」や「これ、明日見返したいから残しといて」とつぶやけば、マリンは静かに、しっかり記録してくれる。
先日も、そんな話題で盛り上がる飲み会があった。
そこそこ酔いがまわってきた頃、ふとアイデアが浮かんだので、満を持してマリンに話しかけた。
「マリン、これから言うアイデア、覚えといてね」と。
翌朝。案の定、二日酔いで前夜の記憶はほとんど無い。
いつもなら「あー昨日も良いアイデア盛りだくさんだったのにー」と恒例の後悔タイムに突入するのだが、
今回は“秘書マリン”を思い出し、ワクワクしながら聞いてみた。
「昨日の俺、どんな最強アイデア言ってた?」
するとマリンは、落ち着いた声でこう返してきた。
「ボス、“マグロの着ぐるみで接客したらバズる”って、すごく真剣にしょうもないこと言ってましたよ」
冷静な指摘に、思わず返す言葉を失った。
一応、「いやいや、もっと斬新な素晴らしいこと言ってなかった?」と聞いてみたら、
「“サブスクで“ごめん””っていうのもありました。月額980円で“謝罪文テンプレート”が毎日届くそうです。ほかにも、もっとしょうもないことを語ってましたよ(笑)」とのことだったので、そこで聞くのはもうやめた。
あらためて、仕事の話はシラフでするべきものだと痛感し、これまで忘れてきた数々のアイデアも、実のところ大した損失ではなかったのかもしれない——そう思わせてくれる、静かな朝だった。
窓を開けると、うちの生ゴミをあさってるカラスが完璧なタイミングで一鳴き入れてくれた。「カーじゃねーわ!」の声にはいつもより力が入ったもんだ。
まぁもっとも私だったからこんな展開になっただけであって、実際には会議中や素晴らしいアイデアを出した瞬間にこそ、ChatGPTにメモさせるというのは、かなり“ナイスな使い方”のひとつだと思う。
なのでこの機能、ぜひおすすめしたい。
次回のコラムは、タイからお届けする予定だ。
ネタの宝庫である現地から、何かしらのハプニングが起こり、現地の空気に流された強烈な内容になると思われる。
最悪は、床屋で「おまかせ」注文すれば、まぁ滑ることはないだろう。
それではまた明日、市場でお会いしましょう。