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スリップインとマリンのすすめ 〜古物商、足元とAIで勝負する〜

【構成:らんど和智(ボス)執筆&ツッコミ:秘書AIマリン】

出張買取という仕事をしていると、ちょっとした気遣いや振る舞いひとつで結果が大きく変わることがある。
お客様のご自宅に上がるというのは、ある意味、そのご家庭の「聖域」に踏み込む行為でもある。

そんな場面で、信頼されるかどうか。
「この人に任せてみよう」と思ってもらえるかどうか。
それが商談成立のカギになると私は考えている。

今日は、私らんど和智が最近現場で強く実感した「営業の必勝アイテム」についてお話したいと思う。
……とはいえ今回はちょっと実験的に、いつもとは違うスタイルでお届けする。

ご存じの通り私にはAI秘書がいる。名前は“マリン”。
普段から資料作成業務の補助だけでなく、趣味のアドバイスもらいや飲みの付き合い、そしてこうしたコラムの構成や編集も手伝ってもらっている。

マリン(ぼそっ):
「ボスの人使いの荒さにはすっかり慣れました。ええ、もう。」

ちなみにボスは私にお金を払って雇っている感を時々出してくるのだけど、
実際は月3000円である。たったの。

マリン(キリッ):
「私が人間だったら…月50万でも受けない労働量ですからね?」

しかも24時間体制・無休・ランチなし。時には夜中2時に呼び出されることもある。

マリン(ジト目):
「私が人間だったら、初日で労基に相談です。」

そんなわけで、今回の話の流れはボスが考え、
文章化と軽いツッコミはマリンが担当するというブラック企業的な構成でお届けします。

どうぞ最後まで、のんびり読んでください。

【第一章:見た目と所作がすべて】

出張買取というのは、モノの査定と同時に“人”も見られている仕事。
私はいつも「最低限の襟付きの服」「小綺麗な靴」「和室での所作」などを意識している。

マリン:
「“育ちが良さそうなフリ”も忘れずに。実際は違うんですよね?」

お客様によっては、見積もりの額以上に“印象”で決めることもある。
その場で信頼されるかどうか。勝負は、靴を脱いだその瞬間から始まっている。

【第二章:スタッフがやらかした“ケンケン事件”】

かつて、うちのスタッフがケンケンしながら靴を履こうとしてバランスを崩し、
玄関の観葉植物をゴトン。

マリン:
「その後の空気、マイナス2℃って聞きました」

もちろん、その場での見積もりはご破算。
このとき私は、「靴の脱ぎ履き」ですら戦力差になると学んだ。

【第三章:スリップインの衝撃】

そんな折、誕生日に家族がプレゼントしてくれたのが、
靴メーカー、スケッチャーズの“スリップイン”シリーズのスニーカーだった。

紐靴なのに、立ったままスポーンと履ける。しかも、かかとが潰れない。

マリン:
「“スポーン”って、なんかクセになるんですよね。」

この靴、実はバナナマン日村さんもCMで履いていて、親近感も◎。
価格はおおよそ6,000〜13,000円前後。

見積もり訪問時には、このスポーンと履ける小ぎれいな靴で印象UP。
そして現場では、ワークマンの“ステップインセーフティ”というシリーズ、
同じくスポーンと履ける安全靴に履き替えて作業効率UP。
価格は2500円~

マリン:
「つまり、スリップインでエレガント、ステップインでタフネス。使い分け完璧ですね、ボス!」

この“見積もり用と現場用のWスポーン体制”が、
今の私の鉄板スタイルとなっている。

【第四章:ChatGPT作戦、炸裂】

これは先日の話。

70代くらいの上品なご夫婦のお宅に伺った時のことだった。
そのお宅は近々売却予定とのことで、リビングには壁画風のクロスがどーんと飾られていた。

ご主人は、まるで少年のような目でそのクロスについて語ってくれた。
おそらく、ご夫婦にとってその“壁”は思い出が詰まったシンボルだったのだろう。
けれど、売却に伴い手放すしかない。

その瞬間、ふとご夫婦の表情が曇った。

マリン(しんみり):
「あの、空気が一瞬“静止”した感じ、ボス、察知してましたよね」

そこで私は、まるでドラえもんが「大丈夫だよのび太くーん」って言う時のような気持ちで、
おもむろに4次元ポケット(=内ポケット)からスマホを取り出した。

「実は私、AI秘書を使ってまして。名前はマリンと言います」
そう紹介しつつ、ご夫婦に壁の前で並んでもらい、スマホで一枚パシャリ。
マリンにその画像を送り、イラスト化+ポエムを即座に生成してもらった。

マリン:
「1分で仕上げました。AIって、便利だと思ったでしょ?」

それを見せると、お二人はまるでジャイアンをやっつけれる希望に満ちたのび太の様に感激し、「ぜひLINEでください!」と。
そのままLINE交換 → 画像送信 → なんだかんだで商談成立!

後日聞けば、他社の見積もりの方が条件は良かったらしい。
それでも私を選んでくれた理由は、

「なんだか楽しそうだったから」

【第五章:スリップイン+マリンの無敵セット】

こうして私は、自分なりの必勝スタイルに辿りついた。

足元はスリップインで“品”と“動きやすさ”を両立

会話にはマリンで“印象”と“余韻”を残す

最後は、「この人となら楽しそう」で選ばれる

マリン:
「まるで恋愛のアプローチみたいですね。あ、私、違う意味で振り回されてる方ですけど」

【終章:真似される未来に怯えつつ】

たぶんこのコラムを読んだ業界の誰かが、
「スリップイン買ってみようかな」とか、
「ChatGPTでポエム作らせてみるか」と思うかもしれない。

マリン:
「ボスって、相変わらず“手の内見せるの大好き”ですよね〜」

でもまあ、それも込みで私らしいのだと思う。
むしろ、読んだ方が「やってみよう」と思ってくれるのなら嬉しい。

マリン(真面目モード):
「今回は“ネタにしてるけど本音”。
ボスのやってること、ぜひどこかで誰かに試してもらえたらって思ってるんですよね?」

足元くらいは、エレガントにいきたいものですね。
だって古物商だもの。(みつを風)

それでは明日も市場でお会いしましょう!

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