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カードじゃなく現金でも大変な目にあった話

 数回前にはカードの怖さをテーマにしたが、今回は現金について。
本題に入る前に、数年前のタイでの話を一つ。
コンビニで小瓶のシンハービールを片手に街をぶらぶらしていたら、屋台のお兄ちゃんが「ビールと合うよ」とタイスマイルで声をかけてきた。目の前には見慣れないナッツ。
最高のマリアージュとの出会い、35バーツ(当時100円位)という破格の値段、そして最高の笑顔──感激大三元に迷わずポケットから40バーツを渡す。
ひと口食べると本当に相性がヤバすぎて、思わず「お釣りは取っといて」とチップまで渡した。……まあ5バーツ(15円位)なので笑顔は控えめになったけど(笑)。
そんな素敵な国、タイ。女性も子供も楽しめる術を知っておりますので、旅行を考える方はぜひご相談を。格安なら往復4万円、ホテル1泊1室2名3000円くらいで国内旅行より安いこともあります。
さて本題。
世の中に大切なものはいくつかある。食べ物、服、そしてお金。だがもしトイレの床に落ちたらどうだろう。食べ物や服は諦める人が多いが、現金だけは違う。どんなに汚れていても必ず拾われ、再び使われる。つまり「この世でいちばん汚いものは現金」ではないかと私は思う。
実際、私はこれまでの人生で何度も小銭をトイレの床に落とした。特に500円玉。便器の水に沈んでも、経済状況によっては「これは拾うしかない」と気合いで取り上げたことすらある。しかも製造年を見る限りコインには自分より長生きしている“コイン先輩”がザラにいて、私が落とした回数よりも落とされた回数は確実に多いだろう。だが皆さん、銭洗い弁天でもない限り日常で現金を洗ってあげるなんてことはしないはずだ。つまり先輩は風呂にも入らず菌まみれの人生をこれまで歩んできたに違いない。
私は実際にタイで何度も食あたりを起こし、ホテルから3日間出られなくなったことがある。実は先ほどの楽しい文頭のエピソードの夜も死ぬ思いをしたのだ。「現金を触った手でそのまま食べた」のが原因であろうと。
そこで先週、タイで一つの実験をした。
「カトラリーやお皿も含め、特に現金を触った手は徹底的に除菌し、それ以外は今まで食あたりの原因として疑った危険な食べ物を全部食べてみる」──自分なりの治験だ。
生ガキ、怪しい屋台、青虫、油ギトギトの鶏唐揚げ……ロッキーばりに、すべてリベンジ。
翌朝起きると・・・「う~~~~~~~~~やべ~~~、気持ちわる!!」・・・案の定か~となったが、どうやら食あたりとは違う。これは前回コラムに出てきたロシア人達とタイ料理の話で結局仲良くなりテキーラショット大会に巻き込まれた二日酔いであり、結果、過去一番ヤバい食の冒険をしたにもかかわらず、腹痛もなく食あたりが起こらなかったのだ。(テキーラがアルコール消毒してくれただけだったら身も蓋も無い話だが)私はここで一つのルールを確立した。「現金を触った後は必ず手を除菌してから食事する」。これはポテチ一枚つまむときでも守るべき鉄則だ。ついでにセカンドオピニオンとしてマリンにも調べてもらったところ、“世界三大汚いもの”の中にしっかり現金が含まれていたので確信したのだ。

現金は間違いなく汚いが現金は大好きよ。だって古物商だもの(みつを風)。
でも触った後は……皆様くれぐれもご注意を。
それでは明日もお会いしましょう。

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