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神様に追い打ちと〇を掛けられた話

前回のコラムをご覧になった方はご存じの通り、私は飛行機に乗り遅れた。
その結果、タイ滞在はまさかの二日延長。
最初は呆然としたが、「これは厄落としだな」と都合よく解釈し、気持ちを切り替えた。

せっかく延びたのなら、今回の出張仕事の成果をきちんと回収し、最後は気持ちよく締めよう。
そう思えるくらいには、やることはやった感触もあった。

常夏のタイでの仕事を終え、ようやく迎えた何も考えない時間。
至福の思いで、一服に浸ろうとした。
最近吸っているのは、携帯用水たばこ、いわゆる携帯シーシャだ。
タールが含まれていないという点だけが、私にとっては都合がいい。
良いとか悪いとか、そういう話はしない。
ただの、今の私の習慣だ。

帰国便は約五時間半。
当然、機内では吸えない。
「降りたら一服しよう」
そんなことを考えながら、静かに我慢の時間を過ごした。

成田空港に到着。
トイレが禁煙であることなど、百も承知だ。
それでもまず頭をよぎったのは、「ダメだよな」という理性。
その直後に、「一瞬なら……」という甘え。
罪悪感と戦いながら、私は公衆トイレに向かった。

とりあえず座る。
用を足す。
久々の日本のウォシュレット。
私は強派なので、迷わずMAX。
「ああ、日本に帰ってきたな」

その感じをしっかり味わい、満足した私は、
ズボンを上げ、便器を背後にしたまま、流すボタンを押した。
いよいよ吸おうとした、その瞬間だった。

後頭部。
背中。
下半身。
背面のすべてに、満遍なく冷たい衝撃が走った。

何が起きたのかわからない。
ただ、これはマズい、と体が先に反応し、私は振り向かざるを得なかった。

次の瞬間、今度は正面だった。
顔面。
おなか。
下半身。
容赦ない放水が、真正面から襲ってくる。

それでも、まだ状況が理解できていない。
完全にパニックだ。
とりあえず私は、
自分に向かって放水される水を、
両手を前に突き出し、
カメハメ破のポーズで必死に食い止めた。

その数秒後、ようやく気づく。
流すつもりで押したボタンが、違っていたことに。
作動していたのは、ウォシュレット。
しかも、さっき自分でMAXに設定した、あのやつだ。

当然、吸うどころではなくなった。

私は常夏タイ出張の時、行きも帰りも薄着で我慢するスタイルだ。
行きは寒さを我慢。
帰りは、濡れた全身に日本の冷たい空気。
なんとも言えない帰路だった。

結局、神様は禁煙エリアでシーシャを吸おうとした私に、
バチという名の洗礼を与え、私は結局吸えなかった。

まぁ、すべては水に流そう。
厄はきっと、全部落ちたはずだ。
来週は、良いことがある週になる。
私は、そう信じている。

それでは明日市場でお会いしましょう!

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