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NHKめ、私の3分を返せ

先週のこのコラムで、

「NHKの取材を受けました!」

なんて、ちょっと得意げに書いた私。

しかも最後には、

**「放送されるかもしれません」**

なんて書いてしまった。

もしそれを読んで、

「お、らんどがNHKに出るのか」

と、わざわざテレビの前で待ってくれた方がいたとしたら……

まず最初に謝らせてください。

**すみません。私も待っていました。**

結果から申し上げますと、

**出ませんでした。**

いや、それどころではない。

取材された時に渡されたペラ一枚の紙には、放送予定の時間や番組について書いてあったのですが、当日テレビ欄を見てみたら、

「あれ?」

時間が違う。

「あれあれ?」

内容も違う。

そして最終的には、

**私の3分間のインタビューどころか、予定されていたテーマそのものが変わっていた。**

これはもう、

**テレビに出る出る詐欺である。**

……いや、もちろんNHKさんの名誉のために言っておきますが、事前にもちゃんと、

「放送内容は変更になる場合があります」

「取材映像が使用されない場合があります」

みたいなことは書いてありました。

なので、誰も悪くない。

誰も悪くないのだが……

それでも言わせてほしい。

# NHKめ。

# 私の3分を返せ。

私は新橋駅前で呼び止められベロベロの最中そこそこの頭フル回転で対応。

当然ながら出演料などない。

まあ、それはいい。

私も面白そうだから受けたわけだし、テレビに映るかもしれないという、ちょっとしたミーハー心もあった。

しかし、ふと思ったのである。

私はNHKに**無償で時間を提供した。**

そして私は逆に、NHKへ**受信料を払っている。**

しかも放送されなかった。

何だ、この関係は。

# 出演は幻、受信料は現実。

なんとも味わい深い。

現在、NHKの地上契約の受信料は月額1,100円。衛星契約なら月額1,950円である。

一方、Netflixは広告つきプランなら月額890円から。スタンダードでも1,590円だ。

Netflixなら、

好きな映画を選べる。

好きなドラマを選べる。

好きな時間に見られる。

途中で止めてもいい。

もう一回見てもいい。

何だったら一晩中見てもいい。

それで月890円から。

かたやNHK。

私の場合は、

取材される。

しゃべる。

撮影される。

楽しみに待つ。

そして、

**出ない。**

それでも受信料は予定通りである。

強い。

実に強い。

この圧倒的なビジネスモデルを前にすると、商売を30年やっている私としても少々考えさせられる。

普通のお店なら、

「商品はいりません」

と言われたら、お金はもらえない。

Netflixだって、

「もう見ません」

となれば解約できる。

NHKの場合は、受信契約の対象となる受信設備などを設置して契約している以上、見る・見ないとは別に受信料を支払う仕組みだ。

もちろん公共放送という役割があるので、Netflixと単純比較できないことくらいは私にも分かっている。

分かっている。

分かってはいるのだが、

**感情が追いつかない。**

ちなみに最近、ネットの世界には「NTR」という言葉があるらしい。

詳しい説明はこの健全なコラムでは控える。

ただ今回の私は、

**時間を取られ、映像を取られ、さらに受信料まで取られている。**

NHKだかNTRだか、だんだん分からなくなってきた。

……この辺で怒られそうなのでやめておこう。

ただ、少し真面目な話をすると、テレビという存在そのものが大きく変わったんだな、と今回改めて思った。

昔は、

「夜8時になったらテレビの前に全員集合」

だった。

ところが今は、

**自分が見たいものを、自分が見たい時に見る。**

それが当たり前になった。

YouTubeもNetflixもAmazon Primeもそう。

そんな時代の中で、NHKという公共放送がこれからどういう存在になっていくのか。

そんなことまで考えてしまった、幻の3分間でありました。

さて。

ここまで散々書いておきながら、

もし来週またNHKから、新橋駅前で

「ちょっと取材いいですか?」

と話かけられたらどうするか。

おそらく私は、

**「何でも聞いてください」**

と言うでしょう。

**出なかったら出なかったで、またコラムが一本書けるから。**

NHKさん。

今回はネタのご提供をありがとう。

それでは明日、市場でお会いしましょう。

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